青森県南部地方に伝わる刺し子技法を南部菱刺しといいます。今回は21種類の菱模様を施したピンクッションについて綴りたいと思います。青のグラデーションの色彩イメージを得た夏の終わりの七時雨の自然の風景もお届けします。
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菱模様
サイズ「22目×11段」の菱模様を21種類施しました。
全て異なる模様であり、菱模様を楽しんでいただけるのではないかと思います。
糸はCOSMO167、COSMO254、Anchor978、Anchor161、COSMO213、Anchor343、COSMO162を使用しています。
一部模様のご紹介をします。
模様の意味などはこちらに綴っております。よろしければご覧くださいませ。
矢の羽
猫の目(ねこのまなぐ)
九つ菱
独楽
鱗紋
こちらも鱗紋です。
石畳
四つ菱
なしの紋こ
網代
裏の模様
裏面です。
どの模様の裏面であるのか、お分かりになりますでしょうか。
裏面の模様には新たな発見があるものです。是非、確かめながら眺めてみてくださいね。
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ピンクッション
ピンクッションに仕立てたものがこちらです。
サイズは、縦約6cm×横約8.8cm、高さ約2.8cmです。
布は、1cm角 縦約11目×横約11目の麻布を使用しています。
詰め物は羊毛を使用することにより、針が錆びない工夫をしております。
周りはAnchor161でかがっています。
針を刺した様子です。
お裁縫箱に入れた様子です。
ゆったりと曲線を描くようなグラス類の植物は、どこか秋を思わせますね。
涼しげな青色に色付けされたグラス類は、すぎゆく夏を想い秋を待つ今の季節によく似合います。
おわりに 夏の終わりの七時雨の自然
21種類の菱模様を施したピンクッションのご紹介をいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
色合いの青のグラデーションのイメージを得たのは、夏の終わりの七時雨の空でした。
夏の終わりに訪れた七時雨の空には、美しい青色のグラデーションが広がっていたのです。
この日はまだまだ夏を思わせる暑さでしたが、空を始め色が深まり、開き始めたススキの穂はほのかに黄金色を呈し
ナナカマドの実は紅く染まっておりました。
春の訪れ夏の訪れはゆっくりな七時雨ですが、秋の始まりはひと足早いようです。
短い夏であるからこそ、その輝きがより貴重なものに感じられるのかもしれません。
季節は、秋ですね。
お付き合いくださいましてありがとうございました。
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