「葉の形」と聞いて、皆さまはどのような形を思い浮かべますでしょうか。葉には様々な形があり、それぞれ名前がつけられております。今回は葉の形の種類や特徴について綴ります。そして、地刺し模様4種類を刺し連ね、葉を描いたピンクッションのご紹介をしたいと思います。
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葉の形
葉には様々な形がございます。葉の形を一部ご紹介したいと思います。
針形・・・針のように細く先が尖った形です。例:マツ、スギ
線形・・・幅が狭く、帯のような形です。例:スイセン、ニラ
披針形・・・先端は尖っており、細長い葉です。基部に向かって幅が広くなり、最も幅の広い部分が中央より基部側にあります。例:ササ
倒披針形・・・披針形と逆の形をしており、基部に向かって幅が細くなります。例:タンポポ
腎臓形・・・腎臓のような形です。先端は尖らず、基部がまるく入り込んでいます。例:フキ
剣形・・・剣のような形です。例:ショウブ
楕円形・・・最も幅の広い部分が、葉のほぼ中央にある形です。例:モチノキ
菱形・・・菱形をしたものです。例:ナンキンハゼ
心臓形・・・心臓のような形です。基部が鋭く入り込んでいます。例:ドクダミ、ヒマワリ
倒心臓形・・・心臓形と逆の形です。例:カタバミ
卵形・・・最も幅の広い部分が、中央より基部側にあります。例:エゴマ
倒卵形・・・最も幅の広い部分が、葉の中央より先端側にあり、卵形の逆の形になります。卵が倒れた形、ということから、倒卵形といいます。倒:モクレン
こちら、4種類の地刺しで葉を描いた作品になります。「卵形」の葉でしょうか。
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葉のピンクッション
ピンクッションに仕立てたものになります。
25番刺繍糸を6種類使用して刺しました。
左上の石畳模様はAnchor907番を使用し、左下の菱模様はAnchor261番、Anchor843番、Anchor267番でグラデーションをかけております。
右上の地刺し模様はオリムパスの287番、右下の菱模様はオリムパスの247番を使用しています。
また、コーチングステッチの芯の糸にはログウッド染め糸を、止める糸にはラメ糸を使用しました。
葉の下側です。
周りはログウッド染めの糸でかがっております。
葉の上側になります。サイズは約 縦6cm×横6cm、高さ約2.5cmです。
サイズ的には、大きすぎず、小さすぎもしない大きさに仕上げることができたのではないかと思います。
詰め物には羊毛を使用しており、針が錆びにくい工夫をしております。
針を刺した様子です。
お裁縫箱に入れた様子です。
主に中性色である緑色の糸を中心に使用しておりますので、暖色、寒色など、周りの様々な色彩と調和する印象です。
「葉」ということで、緑色の植物と一緒に飾ってみました。
穏やかさや安心感を与える緑色、やはり心落ち着くお色です。
色とホルモンには深い関わりがあり、緑色を見ることで、「ストレス解消ホルモン」と呼ばれるアセチルコリンの分泌が促されるといわれます。
おわりに
今回は葉の形と葉を施したピンクッションのご紹介をしましたが、いかがでしたでしょうか。
葉の形に注目して葉を眺めますと、新たな発見があり大変面白いものです。また、色彩に癒され、ゆったりとした時の流れを感じ、自然と向き合う清らかなひとときを過ごせるように思います。
これまで何点か葉を施しましたが、「卵形」の葉が主でしたので、様々な形の葉を描いてみたいと感じております。
皆さまも是非、葉と共にのどかな時間を過ごされてみてはいかがでしょうか。
お付き合いくださいましてありがとうございました。
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