菱刺し

【心綴り】たいせつなものは目にはみえない【菱刺しと羊毛フェルトおにぎり作品】

南部菱刺し
南部菱刺しは、青森県の伝統工芸に指定される刺し子技法です。
菱刺しと羊毛フェルトを組み合わせ、おにぎり作品を制作いたしました。
「たいせつなものは目にはみえない」その想いを込めて、雪の妖精の物語を思い描きました。冬の季節の写真と共に綴ります。

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菱刺し模様と糸

南部菱刺し
菱刺しと羊毛フェルトを組み合わせ、制作したおにぎり作品です。

 

南部菱刺し
菱の枠のついたものを型または型コといいます。枠のことを「アシガイ」とよびます。

左の子は「梅の花」模様を施しました。

右の子は「梅の花」と「蓮華」模様を施しました。

糸は藍染めと桜染め、化学染料染めの糸を使用しております。

 

南部菱刺し
枠は菱形が主ですが、六角形の枠の「梅の花」をあしらい、しその葉をのせた「うめしそ」ちゃんです。

右の子は蓮の花びらをのせた「うめはす」ちゃんです。

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たいせつなものは目にはみえない

冬雨が降っていたのでしょうか

空と海の境界は
露草色から秘色色にかすみゆき

灰みの紫色にうつる海は
冬に咲く紫陽花に思えました

どこか鏡の世界のようです

 

南部菱刺し
幸せの君ってどこにいるのかな

 

椿
ほら
あなたのそばにいるよ

 

菱刺し作品
新雪をてらす朝の光に君をみた

おぼろげな冬日に君をみた

うつろいゆくお空に君をみた

光に舞う雪の結晶に君をみた

 

かまくら
夜もすがらずっと君をみてめていた

ぼたん雪の向こうに広がるのは
白花色と藍墨茶のつかみきれない
白日夢のようでした

 

南部菱刺し
ずっと一緒にいたいよ

 

池が凍る
出あいはわかれのはじまりなの?

 

菱刺し作品
やがて光がさし
雪をつつみこみます

 

菱刺羊毛フェルトおにぎり
おぼろげな景色は澄み渡ってゆきました

 

南部菱刺し
ずっとここにいるよ

たいせつなものは目にはみえないね

 

菱刺し作品
雪はね幸だよ

 

南部菱刺し
ほら
ゆきが咲いたよ

心の瞳でみつめれば

 

菱刺し作品
お付き合いくださいましてありがとうございます。

ABOUT ME
紫季
こんにちは。 紫季(しき)と申します。 青森県南部に伝わる刺し子技法、菱刺しをしております。 ひと針ひと針に、想いをのせて。 あなたの心に世界にひとつだけの菱刺し模様が届きますように。 もう少し詳しく

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