南部菱刺しは、青森県の伝統工芸に指定される刺し子技法です。
おにぎりアクションというアフリカ・アジアの子どもたちに給食を届けることができるというチャリティーキャンペーンに向けて制作しました、菱刺しと羊毛フェルトを組み合わせたおにぎり作品のご紹介をしたいと思います。初秋の風景と共に綴ります。
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模様と使用糸
羊毛フェルトに菱刺しを施したおにぎり作品です。
白地の梅塩おにぎりは「梅の花」模様を藍染めと化学染料染めの刺し子糸で施しました。
茶色地の玄米おにぎりは「昆布」「矢羽根」「梅の花」模様と地刺し模様を施しました。
「昆布」と「梅の花」模様はりんご染め、「矢羽根」模様はりんご染めと葛染め、地刺し模様はけやき染め糸を用いております。
「飾り物としても可愛い」を目指した、おにぎり型のピンクッションです。
地が羊毛フェルトですので、針が錆びにくい作りとなっております。
お裁縫箱の中から見守っていてくれます。
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おにぎりアクション
おにぎりアクションとは、日本の代表的な食であるおにぎりに関する写真をSNS(Instagram、Twitter、 Facebook)、または特設サイトに投稿しますと、NPO法人TABLE FOR TWO Internationalさんを通じてアフリカ・アジアの子どもたちに給食をプレゼントできるという取り組みです。
1投稿につき5食分を届けることができます。
食べ物や食料問題について考える日として、国連が10月16日に定めた「世界食料デー」を記念して行われるようになりました。2023年は10月4日(水)~11月17日(金)でした。
世界の子どもたちへ想いをとどける、世界の繋がり、愛を感じる素敵な取り組みですね。
この道
秋は白
色なき風に靡く葉は
緑も陽が透ければ秋の色づきを知らせます
秋驟雨に過ぎさりし季節の香をさがし
季節をつれる秋入梅は天がこぼす泪に想えます
秋霖のあとの白虹
玲瓏たる南のひとつ星にみえる孤独と無限にひろがる想い
波と砂の音がこだまし
香りと色彩のみがささやきあう秋の海
霧笛で目覚める秋の朝
東雲色にたなびく秋雲は
しだいに秘色ととけゆき
水の粒舞う白い朝をむかえます
鮮やかに深まる秋の色彩に触れる時
香りを纏った浅緋と白縹とがまざりあうような色をした
湿度とねつを帯びた靄を吸い込み
それは夏のような五感で感じるねつではなく
もっと深い部分の温度を上げゆくような不思議な感覚を覚えます。
身体から心、魂へと秋の蔦が巡ってゆく感覚というのでしょうか。
春は散りばめられて
夏は粒に触れ
秋に呼び込まれてゆく
そのような感覚です。
風のやわらかさに涙があふれ
風のつよさに不安になり
雨のやさしさに笑顔がこぼれ
雨のいたさに立ち止まってしまう
いつしかぼんやりとした霧の森にたたずむ夢中の秋です。
いたみやおそれは過去のものとして駅に置き
うけた愛だけを連れて列車に乗れる
やわらかな魂でいたいと感じる
風のような心
いたみも全てを連れる旅だからこそ
本当の愛の深さを知れると魂が語る
海のような心
水平線を見つめながら、海の向こうへとつながりゆく世界を想いました。
この海を
この空を
この星を
この道を
むすべば
世界中へと繋がっているのですよね。
世界中の全ての魂のもとに
同じ海が
同じ空が
同じ星が
同じ道が
同じ花が
同じ雨が
同じ緑が
同じ光が
等しくあることを祈ります。
動画
この投稿をInstagramで見る
インスタグラムへ投稿した動画になります。
梅塩おにぎりの”梅しぃ”は、どこか飄々とした雰囲気を纏った子。
広い価値観を受け入れる深い心を持った子です。
玄米おにぎりの”玄ちゃん”は、ぬかや胚芽を纏った少しナイーブな子。
けれども栄養たっぷりな明るく元気な子です。
このようなおにぎりちゃんたちのゆる〜い物語を描いてやわらかさをお届けできたなら。
そのような想いから生まれた動画です。
世界の子どもたちへの想い。
平和への願い。
生産者様、食への感謝。
魂の数だけ生き方があること。
価値観の自由と受容。他者尊重。
このような想いを込めております。
生き方や価値観の自由というものは、言葉にするほど簡単なものではないですね。
なかなか自信も持てずに、その難しさを常々感じております。
国や個々の状況によりましても抱えるものは様々であり、生きづらさの形も様々であり。
それでも、生きにくさのあるこの世の中で、心に羽を抱いて生きゆく公平性というものは、決して周りがこわすことのできない命の価値そのものであり、生きやすさに繋がるものと、この世はあまりに悲しく辛い出来事、情報が多く、それらに触れる度に感じることです。
ひとつぶさん
青森県のおいらせ町にあるお野菜のお店「ファーマーズマルシェhitotsubu(ひとつぶ)」さん。
代表さんはお米農家の方です。
ひとつぶさんは、地元産に拘られたお野菜のお店で、珍しいお野菜や食用花エディブルフラワーなどに出会うことができます。旬のお野菜を使われた農ランチや、お野菜や果物のスイーツもいただけます。
このような素敵なお店に”梅しぃ”と”玄ちゃん”をおかせていただけることとなり、動画はそちらの紹介動画としても制作いたしました。
こちらは、愛と感謝をこめた「ひとつぶさんリース」です。
おにぎりやお野菜はひとつぶさんのもので、稲の穂は代表の方より頂いたものです。
とぎれることのない「わ」からは、永遠を感じますね。
諸行無常の世を生きる中で、「永遠」という概念は奇跡のようにすら感じられます。
ご縁、繋がり、魂、想い・・・。
物質的な観点ではなく、心の瞳でみつめることで出会える儚い奇跡も「わ」に込めました。
輪、和、羽、環、話・・・。
この度の素敵なご縁に、心より感謝申し上げます。
ファーマーズマルシェhitotsubu(ひとつぶ)さま
Instagram:@vege_hitotsubu
HP:https://farm.takuhai-noeru.com/
お付き合いくださいましてありがとうございます。
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