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南部菱刺しは、青森県の伝統刺し子技法です。菱刺しと刺繍、水彩画を組み合わせ、夢の樹を表現した作品のご紹介をしたいと思います。桜やコブシ、沈丁花、花水木などの春の花々や風景の写真と共に綴ります。
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施した模様

菱刺しと刺繍、水彩画を組み合わせて表現した作品です。
樹の部分は、ヘリンボーンラダー・ステッチ、クローズドフェザー・ステッチ、ツイステッドループ・ステッチ、コーラル・ステッチ、ダーニングステッチ、そして、菱刺しの地刺し模様で表現しています。
大地の部分は、横22目×縦19段の29種類の菱刺し模様を、58個刺し連ねました。
詳しくは、こちらで綴っております。
こちらはちょうど風が沈丁花の香りをはこぶ頃の作品でした。
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夢の樹

今は亡き菱刺しの心をお教えくださった恩師と夢でお会いしました。
勿忘草色のお空がはるか続き、花咲きこぼれる木々。

そこは淡紅色の花びらが勿忘草色に溶けゆくように舞う世界でした。

交じりあいながら散りゆく花びらは、再びどこかで出会えるものなのでしょうか。
一期一会と知りながら舞いおりるものなのでしょうか。
あるがままあるようにある自然はどのような時も美しく。

蕾のほころびを待つ樹木の赤みの紫
花にそそぎふる紅の雨

花散った後の萼の紅

枯れススキを濡らす朝露の白の粒

夕日がすべるような枯れ枝

夕影の世界
ほんとうはそこにいることを知らせてくれる白夜月

世界はこれほどにたくさんの美しい彩りで満ちているのに。
時に悲しみの川に流されて、溺れてゆくこともございますね。

それでもひとしきり流されたその先が、時のない勿忘草色の湖であったなら。
湖面は、ひなかには空と樹木を映し、小夜には月が浮かぶ、静穏な場所であったなら。

どれほど溺れていても、本当はいつでも幸せの空気が散りばめられていること。

感性を広げれば、いつでもきちんと息ができること。
あぶくの色さえもきちんと心に留めておけたなら。

いつしか水鏡の世界からうつつの世界へと。また。

悲しみの色はそれぞれで。
幸せの色もそれぞれで。

舞い散り、そしていつしか溶けゆく花びらを、お空は、大地はきっと忘れずにいてくれると。
花咲くところは、場所ではなく、心にあると信じて。
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恩師への敬愛と感謝の想いを込めて、夢の世界を糸と水彩絵の具で表現しました。
沈丁花を添えますと、そこは香りに満ちた空間となりました。

香りや色彩は記憶をはこびますね。

こちらは額に入れ、自然の中で撮影を行ったものです。
額装していただきますと、また異なる雰囲気を帯びました。

お付き合いくださいましてありがとうございます。
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