【心綴り】夏椿のつくるみち【南部菱刺し】

南部菱刺しは、青森県の伝統工芸に指定される刺し子技法です。夏椿の花びらは絹のように美しいですね。草木染め糸で施した菱刺し作品に夏椿を添えて。写真を中心に綴りたいと思います。

使用糸と菱刺し模様

使用糸は、葛染め、藍染め、インド藍染めの草木染め糸と生成り、白色の刺し子糸です。

施した模様は「梅の花」と「雉の足」、「うろこ紋」などの菱模様です。

ぽとり

ぽとり

夏椿の花を落とす音
どこか切ないような
どこか甘く懐かしいような

花の雨ふる
あの夏を知らせる
過去からの音に感じられました

 

夏椿のつくるみちはどこへと続いているのでしょう

 

ぽとり

半分だけのお花が咲きました

だからこそまじりけのないあなたなのですね

人の心もこのような形をしているのかな、ふと感じました

誰しもが不完全で
そして完全なのですよね

 

欠けているように見えるお月さまも本当はまぁるくそこにあるように

よろこび
かなしみ
たのしみ
せつなさ
そこはきっとたくさんの素敵さんでみちているのですね

 

もしも
そこに風がふいているのなら

少しずつ一歩ずつ
一緒にさまざまなお花でいっぱいにしてゆきましょうね

 

大きな音に小さな音がかき消されてしまうような世界

ぽとり

全てに等しく静かなぽとりがありますように

ぽとりぽとり 可愛いよ
ぽとりぽとり 優しいね
ぽとりぽとり 美しいよ
咲いてくれてありがとう

 

お付き合いくださいましてありがとうございました。